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低身長の原因と成長ホルモンのしくみ読む時間 約6分

採血を怖がる子にどう準備する?前の日からの声かけと当日の工夫

公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日

採血を怖がるのは自然なことです。前もって正直に伝え、何をするかを知っておいてもらうと、怖さが和らぎやすくなります。当日は、座るか寝るか、見るか見ないかなど、子どもが選べることを用意し、保護者は気持ちを支える役に回りましょう。以前に気分が悪くなったことがある子は、採血の前に必ず伝えてください。

採血を怖がるのは、よくあること?

日本の総合病院2か所で、採血を受ける4〜6歳の子ども30人の様子を観察した研究があります(日本小児看護学会誌、2024年)。子どもたちは、採血を「やりたくない」と感じながらも、「やらないといけない」と受け止め、気持ちを揺らしながら採血に向かっていました。

この研究では、「寝てしたい」のように、自分が頑張れそうなやり方を医療者に伝え、それを受け止めてもらうことで採血に取り組めた子どももいました。研究者は、子どもは怖くても自分なりにやり遂げようとしており、大人が子どもの気持ちの変化をとらえて支えることが大切だとしています。怖がること自体は、だめなことではありません。

出典 [1]

前の日までに、どう伝える?

国立成育医療研究センターは、注射を受ける子どもに伝える時期の目安を、2〜3歳は数時間前、4〜6歳は前日、小学生以上は1週間前としています。伝えるときは、「血を少しとって、体が元気かどうかを調べるよ」のように、何のためにするのかを短く話します。

同センターは、2〜7歳ごろの子には、人形に注射をするお医者さんごっこで、消毒の冷たさや、腕をきゅっと縛られる感じ、針のチクッとする感じを伝えることを勧めています。子どもに医療者の役をしてもらうと、流れを自分のこととしてイメージしやすくなります。

小学生には、「名前を確かめる、腕をゴムのひもで軽くしばる、アルコールでふく、チクッとして管に血をとる、ひもを外して押さえる」という順番を、前もって話しておくとよいでしょう。分からないことや心配なことがあれば、当日、採血をする人に聞いてよいことも伝えておきます。

「痛くないよ」と約束すると、実際に痛かったときに信頼が揺らぎます。「少しチクッとするけれど、すぐ終わるよ」と正直に伝えましょう。受診そのものの伝え方は「子どもに「身長の病院に行く」とどう伝える?」のコラムで説明しています。

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当日の朝は、どう過ごす?

朝ごはんを食べてよいか、水やお茶を飲んでよいかは、検査の内容や医療機関によって違います。予約のときの案内に従ってください。食事の注意は「低身長の採血の前に朝ごはんは食べていい?」のコラムにまとめています。

服は、袖をひじの上までまくりやすいものを選びます。好きなぬいぐるみや、待ち時間に見られる本などを持って行くと、気持ちを落ち着ける助けになります。時間に追われると親子とも緊張しやすいため、家を出る時間には余裕を持たせましょう。

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採血の場で、子どもが選べることは?

予防接種の痛みを減らすためのカナダの診療指針(CMAJ、2015年)は、3歳以上の子には寝かせるより体を起こして座った姿勢を勧め、3〜12歳の子には、話しかけや動画で気をそらすこと、風車やシャボン玉を吹くなどの呼吸を勧めています。予防接種についての指針ですが、採血の準備にも取り入れやすい工夫です。

一方で、先の日本の研究のように、寝た姿勢のほうが頑張れる子もいます。どれがよいかは子どもによって違うため、選べることは医療者に相談しながら本人に選んでもらいましょう。

本人の希望や、前回の採血で困ったことは、採血の前に保護者から医療者に伝えておくと、準備を整えてもらいやすくなります。「声をかけてから刺してほしい」「数を数えてほしい」など、具体的な希望を短く伝えるのがこつです。

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保護者は、そばで何をする?

国立成育医療研究センターは、処置のあいだ、体を支えて動かないようにするのは医療者に任せ、保護者は心の支えに徹するとよいとしています。泣くのは自然なことで、大切なのは腕を動かさないことだとして、落ち着いた声で「腕をまっすぐにしていようね」と声をかけることを勧めています。

保護者がそばにいられるかどうかは、医療機関によって違います。先の日本の研究の協力施設では、原則として家族は付き添わず、処置室の前で待っていました。そばにいたい、または離れたほうが落ち着く子だ、という希望があれば、前もって伝えてみましょう。

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気分が悪くなりやすい子は、どうする?

採血のときに、めまいや吐き気、冷や汗などが出ることがあります。ある病院の採血室で5年間に行われた約72万件の採血を調べた研究(医学検査、2025年)では、気分が悪くなったのは111件(0.02%)で、30歳未満が全体の59%を占め、10代の女性では0.28%と、ほかの年代より高かったと報告されています。

以前の採血で気分が悪くなったり、倒れたりしたことがある子は、採血の前に必ず伝えてください。横になって採るなどの対応ができることがあります。同じ研究では、採る管の本数が多いほど、また採血に時間がかかるほど、気分が悪くなる人が増える傾向も示されました。低身長の検査では、調べる項目が多いと管の本数が増えることがあるため、緊張しやすい子は特に、前もって伝えておくと安心です。採血の途中や後に、目の前が暗くなる、気持ちが悪いなどと感じたら、がまんせずにすぐ言うよう、子どもにも伝えておきましょう。

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終わったら、どう声をかける?

国立成育医療研究センターは、泣いたとしても腕を動かさなかったら「手をまっすぐしていられたね」と、できたことを具体的に認める声かけを勧めています。抱きしめて、終わったことを一緒に喜びましょう。

採血のあとは、針を刺したところをしばらく押さえて血を止めます。押さえ方や時間は、看護師などの案内に従ってください。押さえている間も、「もう終わったよ」と伝えて、緊張がとけるのを待ちましょう。

うまくいかなかった日も、「最後まで座っていられたね」など、できたところを言葉にします。次の採血のときに、今日の経験を「できた」記憶として思い出せることが大切です。

ノビケアでは静脈からの採血は行っておらず、医師が必要と判断した場合に、ご自宅で指先の血液と尿を採る郵送検査を行います。検査が必要かどうかも含めて、医師による無料相談(ビデオ通話)でご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。

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採血を怖がる子の準備についてよくある質問

Q. 皮膚に塗ったり貼ったりする麻酔は使えますか?

A. カナダの予防接種の指針は、12歳以下の子に塗る麻酔薬を勧めていますが、採血で使えるかどうか、使うならどのくらい前に準備するかは医療機関によって違います。使いたい場合は、予約のときや受診の前に相談してください。

Q. 暴れてしまって、採血ができませんでした。

A. 無理に続けると、次の採血がもっと怖くなることがあります。何がいちばん怖かったかを本人に聞き、次の予定を医師と相談しましょう。

Q. 何度も採血が必要と言われ、子どもが落ち込んでいます。

A. 何のためにもう一度調べるのかを、医師から子どもにも分かる言葉で説明してもらいましょう。前回できたことを思い出せるように声をかけるのも役立ちます。

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まとめ

採血を怖がる子には、年齢に合った時期に正直に伝え、ごっこ遊びで流れを知っておいてもらいましょう。当日は、姿勢や見るかどうかなど子どもが選べることを用意し、保護者は気持ちを支える役に回ります。気分が悪くなったことがある子は、必ず前もって伝えてください。

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お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 日本小児看護学会誌「採血を受ける幼児後期の子どもの取り組みの様相」(2024年、33巻、4〜6歳の30事例の観察研究、J-STAGE、PDF)
  2. 国立成育医療研究センター チャイルドライフサービス室「お子さんが注射を受けることになったとき」
  3. CMAJ「Reducing pain during vaccine injections: clinical practice guideline」(Taddio A ほか、2015年、カナダHELPinKids&Adultsによる予防接種の痛みの診療指針、PMC)
  4. 獨協医科大学病院「検査を受けるときの注意点」(採血の前の食事・薬・運動)
  5. 医学検査「病院採血室における採血に伴う気分不良の発生状況」(日本臨床衛生検査技師会、2025年、74巻1号、J-STAGE)
  6. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  7. ノビケア「お問い合わせ」