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小学4年生の男の子の身長:平均と「低い」の目安、相談したほうがよい場合
公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日
令和7年度の学校保健統計では、小学4年生にあたる9歳の男の子の平均身長は134.0cm(標準偏差5.81cm)です。低身長かどうかは、2000年のデータで作られた基準の−2SDの値と比べ、伸び方とあわせて判断します。4年生の男の子は、思春期の大きな伸びの前で伸びがゆるやかに見えやすく、女の子の平均に並ばれる時期でもあります。位置が低く伸びも小さい状態が続くときは、思春期が始まる前に一度相談しておきましょう。
小学4年生の男の子の平均身長は?
文部科学省の学校保健統計調査は、全国の子どもの一部を選び、毎年4月から6月の健康診断の結果をまとめた調査です。最新の令和7年度の結果は、令和8年2月13日に公表されました。年齢は令和7年4月1日現在の満年齢で、小学4年生は9歳にあたります。
令和7年度の9歳の男の子の平均身長は134.0cm、標準偏差は5.81cmでした。同じ9歳の女の子は133.8cmで、差は0.2cmしかありません。10歳では女の子が140.9cm、男の子が139.5cmとなり、平均では女の子が上回ります。
表の値は全国の平均です。平均より低いことが、そのまま「低身長」を意味するわけではありません。
| 学年(令和7年4月1日現在の年齢) | 男の子の平均身長(標準偏差) | 女の子の平均身長(標準偏差) |
|---|---|---|
| 小学3年生(8歳) | 128.3cm(5.51) | 127.5cm(5.72) |
| 小学4年生(9歳) | 134.0cm(5.81) | 133.8cm(6.31) |
| 小学5年生(10歳) | 139.5cm(6.37) | 140.9cm(6.85) |
「低い」の目安(−2SD)は、何cmくらい?
日本内分泌学会や日本小児内分泌学会は、同じ性別・同じ年齢の平均より2SD以上低い身長(−2SD以下)を、低身長の目安としています。評価には、2000年のデータで作られた成長曲線を使います。小児慢性特定疾病情報センターの「標準身長の−2.0SD値」の表では、男の子の値は9歳0か月で119.7cm、10歳0か月で124.5cmです。
4年生の1年間に、お子さんは9歳から10歳になります。比べるときは、測った日の年齢を月まで合わせましょう。
学校保健統計の平均(令和7年度)と−2SDの値(2000年のデータ)は、もとになった年が違います。2つを差し引きして判断するものではありません。
4年生で、女の子のほうが大きく見えてくるのはなぜ?
日本小児内分泌学会によると、思春期の変化は通常、女の子で10歳ごろ、男の子で12歳ごろから出てきます。あいち小児保健医療総合センターは、最初の変化が見られるのは、女の子で平均9歳半ごろ、男の子で平均11歳半ごろとしています。
思春期には身長が大きく伸びるため、先に思春期を迎える女の子が、4年生から5年生にかけて伸びを大きくしていきます。学校保健統計の平均を学年ごとに見ると、9歳から10歳への差は、女の子が7.1cm、男の子が5.5cmです。
これは別々の子どもを測った平均の差ですが、男の子が女の子より小さく見えてくるのは、多くの場合、思春期の時期の違いによるものと考えられます。男の子の平均は、中学生になると再び女の子を上回ります。くわしくは「小学4〜6年生の平均身長は?」のコラムで説明しています。
9歳の男の子は、伸びが小さく見えることがある?
小児慢性特定疾病情報センターの「成長速度基準表」では、1年の伸びの低いほうの目安(−1.5SDの値)は、男の子で9歳が3.9〜4.1cm、10歳が4.1〜5.3cmです。9歳の値は、7歳や8歳と同じか、それより小さいくらいです。
国立保健医療科学院に掲載されている「乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド」は、思春期に向けて1年の伸びが少しずつ小さくなる現象があり、prepubertal dip(思春期前の伸びの低下)と呼ばれると説明しています。4年生の男の子は、この時期にあたることがあります。
ただし、伸びが小さいのが体質によるものか、成長ホルモンの不足などによるものかは、記録だけでは分かりません。身長の位置が−2SDに近く、伸びも小さい状態が続く場合は、医師に判断してもらいましょう。
4年生の保健の授業は、本人の気持ちとどう関係する?
文部科学省の小学校学習指導要領(平成29年告示)では、4年生の保健で「体の発育・発達」を学ぶことになっています。体は年齢とともに変化し、発育には個人差があること、思春期になると体つきが変わり、初経や精通などが起こることを学びます。自分と他の人では発育・発達に違いがあることに気づき、それを肯定的に受け止めることが大切だと触れることも示されています。
授業をきっかけに、自分の背の高さを意識し始める子もいます。クラスの女の子が先に伸び始める時期とも重なるため、本人が気にしている様子があれば、話を聞いてみましょう。「成長の時期は一人ひとり違う」という授業の内容に沿って話すと、伝えやすくなります。
声かけの例は「背が低いことを気にする子どもへの声かけは?」のコラムで紹介しています。
出典 [10]
思春期の前に相談しておくのは、なぜ?
思春期が始まると、身長が伸びる時期の残りは少しずつ短くなっていきます。日本小児内分泌学会は、子どもの低身長が心配な場合は早めの相談を勧めています。4年生は、多くの男の子にとって思春期の変化が出る前の時期です。
この時期に相談しておくと、これまでの伸び方を見てもらったうえで、必要に応じて検査を受けたり、その後の伸びを比べたりする時間を持てます。医療機関では、記録とあわせて、骨年齢などで成長の段階を確かめることがあります。骨年齢については「骨年齢とは」のコラムで説明しています。
思春期早発症の診断の手引きでは、男の子で10歳未満の陰毛の発生も、思春期早発症を考える症状の一つです。4年生のうちに陰毛などの変化に気づいたときは、背の高さにかかわらず相談しましょう。
学校からのお知らせと記録は、どう生かす?
日本学校保健会は、成長曲線が基準の線を横切って上向き、または下向きになった場合に注意が必要で、とくに2本の線を横切る場合を挙げています。4年生では学校の記録が4回分そろうので、線との関係が見えやすくなります。お知らせが届いたときは「学校の健康診断で「成長曲線で気になる」と言われたら」のコラムもご覧ください。
両親の身長から見た大人の身長の目安は、ノビケアのサイトの計算ツール「両親の身長から、子どもの大人の身長の目安を計算する」(このページの下にあります)で確かめられます。目安には幅があり、そのとおりになると決まるものではありません。
出典 [12]
どんなときに、小児科で相談したほうがよい?
次のような場合は、学校と母子健康手帳の記録を持って小児科で相談しましょう。
強い頭痛や何度も吐く、けいれん、見え方がおかしいといった症状があるときは、身長の相談とは別に、すぐに医療機関を受診し、急ぐときは119番に連絡してください。
記録を見て気になる点があれば、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。
- 成長曲線で、身長が−2SDの線の近くか、それより下にある
- 1年の伸びが続けて、成長速度基準表の値(8〜9歳の男の子で4cm前後)かそれより小さい
- それまで沿っていた線を横切って、下がってきた
- 10歳より前に陰毛などの変化に気づいた、急に伸びが速くなった
- 疲れやすい、食欲がない、寒がりになったなど、体調の変化がある
小学4年生の男の子の身長についてよくある質問
Q. クラスの女の子に背を抜かれたと、本人が落ち込んでいます。
A. 4年生から5年生は、女の子が先に大きく伸びる時期です。本人の気持ちを受け止めたうえで、成長の時期は一人ひとり違うことを伝えましょう。伸び方そのものが心配なときは、記録を見てもらいましょう。
Q. 父親が中学生になってから伸びたそうです。うちの子も同じですか?
A. 思春期の時期には家族の傾向が見られることもありますが、同じになるとは限りません。今の記録で伸び方を確かめることが大切です。
Q. 4年生で相談して「様子を見ましょう」と言われたら、どうすればよいですか?
A. 次にいつ、何を確かめるかを聞いておき、記録を続けましょう。くわしくは「「様子を見ましょう」と言われたら」のコラムで説明しています。
まとめ
令和7年度学校保健統計では、小学4年生(9歳)の男の子の平均身長は134.0cmで、女の子とほぼ同じです。低身長の目安は2000年のデータによる−2SDの値で、誕生日からの年齢を合わせて比べます。4年生の男の子は伸びがゆるやかに見えやすい時期なので、位置と伸びの両方を記録で確かめ、気になるときは思春期の前に相談しましょう。
出典 [2]
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」
- 日本内分泌学会「成長ホルモン分泌不全性低身長症」
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- 小児慢性特定疾病情報センター「標準身長の−2.0SD値」(PDF)
- 日本小児内分泌学会「思春期早発症」
- あいち小児保健医療総合センター「思春期早発症・遅発症「思春期が早い?遅い?治療が必要なの?」」
- 小児慢性特定疾病情報センター「成長速度基準表(標準身長の−1.5SD値)」(PDF)
- 国立保健医療科学院掲載「乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド」(令和3年3月、厚生労働行政推進調査事業、PDF)
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」(PDF。体育・保健の第3学年及び第4学年「体の発育・発達」を含む)
- 小児慢性特定疾病情報センター「ゴナドトロピン依存性思春期早発症 診断の手引き」
- 日本学校保健会 学校保健ポータルサイト「3.学校での成長曲線の活用について(なぜ、なに、どうして?学校保健 第1回「成長曲線」)」
- ノビケア「お問い合わせ」