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身長が伸びる寝方はある?
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
寝る姿勢や枕、寝具を工夫すると身長が伸びる、ということを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。成長のために大切なのは、姿勢よりも十分な睡眠時間と、安心して眠れる環境です。赤ちゃんでは、身長とは別に、命を守るための寝かせ方が勧められています。
寝る姿勢で、背の伸びは変わる?
日本内分泌学会は、身長は頭からかかとまでの骨の長さの合計と考えられると説明しています。日本小児内分泌学会は、成長ホルモンが骨の端の軟骨成長板(骨端線)に働き、骨を縦の方向に伸ばすとしています。
骨が長くなるしくみは、眠っているときの姿勢によって変わるものではありません。あおむけ、横向き、うつぶせのどれかで身長がよく伸びる、ということを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。
「背すじをまっすぐにして寝ると背が伸びる」といった話もありますが、根拠ははっきりしていません。子どもが自然に楽な姿勢で、ぐっすり眠れていれば十分です。
体格に合わない狭い寝床や、ぎゅうぎゅうに物が置かれたベッドでは、寝返りが打ちにくくなります。年齢が上がってきたら、体の大きさに合った広さの寝床を用意し、楽に寝返りができるようにしてあげましょう。
赤ちゃんの寝かせ方で守りたいことは?
こども家庭庁は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を低くするために、1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけにするよう勧めています。SIDSはうつぶせでもあおむけでも起こりますが、あおむけに寝かせたほうが発症率が低いことが研究で分かっているとしています。
SIDSは、それまで大きな異常がないのに、乳幼児が眠っている間に亡くなってしまう原因不明の病気で、窒息などの事故とは異なります。こども家庭庁によると、令和6年には55人の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因の第3位です。
同庁は、あおむけ寝のほかに、無理のない範囲で母乳で育てること、保護者などがたばこをやめることも、発症率を低くするポイントとして挙げています。
たばこについて同庁は、赤ちゃんの周りで誰かがたばこを吸うことでSIDSの発症率が高くなるとしています。妊婦自身の喫煙や、妊婦が周りの人のたばこの煙を吸う受動喫煙も、生まれたあとのSIDSの要因になるとしています。
医学的な理由でうつぶせ寝を勧められている場合は、医師の指示に従ってください。
出典 [3]
あおむけに寝かせると、吐いたときに心配?
あおむけに寝かせると、吐いたミルクやよだれで息がつまらないか心配になる方もいるでしょう。こども家庭庁のQ&Aは、健康な赤ちゃんであれば、ふつうは反射によって飲み込んだり、せきをして吐き出したりするとしています。
同じQ&Aは、海外の研究機関によると、赤ちゃんはあおむけのほうが、飲み込んだり吐き出したりしやすいのではないかと考えられていると紹介しています。
ただし、病気などで医療機関にかかっている赤ちゃんについては、医師の指示に従うよう案内しています。吐く回数が多い、ぐったりしているなど、いつもと違う様子があるときは、早めに小児科に相談しましょう。
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枕やマットレスで、背は伸びる?
「背が伸びる枕」「成長期のためのマットレス」といった商品もありますが、寝具で身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。
赤ちゃんについて、こども家庭庁は、大人用ベッドではなくできるだけベビーベッドに寝かせ、柵は常に上げておくよう勧めています。頭や体がはさまらないよう周りのすき間をなくし、鼻や口がふさがれないよう寝床には何も置かないことも大切です。
同庁は、寝具は平らで硬めのものを使い、掛け布団はできるだけ使わず、スリーパーなど着るもので温度を調節するよう勧めています。柔らかい枕やクッションは、赤ちゃんの寝床には置かないようにしましょう。
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寝返りや寝相が悪いのは、問題?
こども家庭庁のQ&Aでは、寝返りは赤ちゃんの成長にとって大切で自然な発達だとしています。あおむけからうつぶせ、うつぶせからあおむけのどちらにも自分で寝返りができるようになったら、あおむけに戻す必要はないとする海外の機関の考え方を紹介しています。大切なのは、眠り始めにあおむけにすることと、周りに柔らかい寝具を置かないことです。
幼児や小学生がベッドの上でぐるぐる動き回るのは、珍しいことではありません。寝相がよいか悪いかと、身長の伸びとの関係を示した資料は見当たりません。
厚生労働省の睡眠ガイドは、乳幼児から小学生ごろまでの子どもには、寝ぼけ、睡眠中に歩き回る、おねしょなどが起こりやすいと説明しています。寝ぼけは3〜13歳では17%に起きますが、15歳以上では3%程度で、多くは年齢とともに自然になくなるとしています。
同じガイドは、睡眠が極端に足りなかったり、生活が不規則になったりすると、こうした症状が増えるとしています。規則正しく、安心して眠れる環境を整えましょう。
睡眠ガイドによると、眠ったまま歩き回る睡眠時遊行症は8〜12歳がピークとされています。寝ている間に歩き回ることがある子は、階段や窓など危ない場所に近づかないよう、寝室の環境を見直しておきましょう。
眠っている姿で、気づきたいサインは?
寝る姿勢そのものより気をつけたいのは、眠っている間の呼吸です。大きないびきをかく、呼吸が止まっているように見える、口を開けて苦しそうに寝ている、といった様子があれば、睡眠中の呼吸の病気が隠れていることがあります。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、子どもの睡眠時無呼吸には、鼻づまりや肥満も関係することがあるとしています。姿勢を変えて様子を見るより、小児科や耳鼻咽喉科に相談してください。
いびきと成長の関係は、「寝る子は育つは本当?」の記事でも説明しています。
出典 [5]
寝方より、先に見直したいことは?
厚生労働省の睡眠ガイドは、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保するよう勧めています。寝方を工夫するより、まず寝る時刻と起きる時刻を整え、必要な睡眠時間をとれているかを確かめましょう。
旅行や帰省などで寝る場所が変わるときも、赤ちゃんはあおむけに寝かせ、大人用の布団やクッションが顔にかからないよう、寝床の周りを確かめましょう。寝室の環境の整え方は「子どもの睡眠の質を上げるためにできることは?」の記事で紹介しています。
身長の伸びが気になるときは、寝方を変えて様子を見るより、これまでの伸び方を確かめることが大切です。母子健康手帳や学校の健康診断の記録をもとに、成長曲線に書き込んでみましょう。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
寝方と身長についてよくある質問
Q. 小学生の子がうつぶせで寝るのが好きです。やめさせたほうがよいですか?
A. うつぶせ寝が身長の伸びに影響することを示した資料は見当たりません。苦しそうな呼吸やいびきがなければ、楽な姿勢で眠れていることを優先してよいでしょう。1歳未満の赤ちゃんは別で、あおむけに寝かせることが勧められています。
Q. 寝ている間に赤ちゃんがうつぶせになっていました。
A. こども家庭庁のQ&Aでは、どちら向きにも自分で寝返りができるようになっていれば、あおむけに戻す必要はないとする考え方が紹介されています。寝床に柔らかい物を置かないことを心がけましょう。
Q. 寝ぼけて泣くことがよくあります。成長に影響しますか?
A. 睡眠ガイドは、子どもの睡眠中の異常な行動は、年齢とともに自然になくなることがほとんどだとしています。睡眠時間をしっかりとり、続く場合や心配な場合は小児科で相談してください。
まとめ
寝る姿勢や寝具で身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。赤ちゃんは1歳まであおむけで安全に寝かせ、子どもは楽な姿勢で十分な時間眠れるよう、寝る時刻と寝室の環境を整えましょう。
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