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スマホ・ゲームは身長に影響する?

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

スマホやゲームそのものが身長の伸びを止めることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。気をつけたいのは、画面の前で過ごす時間が長くなり、睡眠や体を動かす時間が削られることです。利用時間の長さだけでなく、寝る前の使い方を家族で決めておきましょう。

スマホやゲームで、背が伸びなくなる?

スマホやゲームの画面を見ること自体が、骨の伸びや成長ホルモンの働きを妨げることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。

一方で、日本小児内分泌学会は、低身長の原因の一つとして、栄養、睡眠、運動、心の状態といった環境の要因を挙げています。スマホやゲームの使い方によって、こうした生活の土台がくずれていないかを見ることが大切です。

使う時間をゼロにすることを目指すより、睡眠や食事、体を動かす時間が守られているかに目を向けましょう。

同じ1時間でも、友達や家族とやりとりをする、調べものをする、動画をだらだら見続けるなど、使い方によって生活への影響は違います。時間の長さとあわせて、何に、どの時間帯に使っているかも見ておきましょう。

出典 [1]

子どもは、1日にどのくらい使っている?

こども家庭庁の「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、インターネットを使っている10〜17歳の平日1日あたりの平均利用時間は約5時間2分で、前の年度より約5分増えていました。

この時間には、スマホやゲーム機のほか、学校から配られたパソコンやタブレットなど、7種類の機器での利用が合計されています。目的別では、趣味・娯楽が最も長く、約3時間1分でした。

0〜9歳の子どもについては、保護者への調査で、インターネットを使っている子の平均利用時間は約2時間9分でした。

この調査は、令和6年11月から12月にかけて、10〜17歳の青少年とその保護者、0〜9歳の子どもの保護者を対象に行われました。数字はあくまで全体の平均で、一人ひとりの使い方は大きく違います。

対象(令和6年度調査)平日1日あたりの平均利用時間
小学生(10歳以上)約3時間44分
中学生約5時間2分
高校生約6時間19分
0〜9歳の子ども(保護者の回答)約2時間9分

出典 [2]

睡眠には、どう影響する?

厚生労働省の睡眠ガイドは、画面の前で過ごす時間が長いことは、睡眠時間に悪い影響を与えると報告されていることを紹介しています。寝そべって画面を近くで見る使い方は、寝つきや睡眠の質の悪化にもつながるとしています。

同じガイドは、端末の設定にもよるものの、一般にスマホはパソコンより近い距離で画面を見るため、目に入る光の量が多いと考えられるとしています。暗い部屋で、顔の近くで画面を見続ける使い方は、とくに避けたい使い方です。

成長ホルモンは寝入ってすぐの深い眠りの時期に多く分泌されるとされています。寝る前の画面の時間が長くなり、眠りに入る時刻が遅れていないかを確かめましょう。機器の置き場所など寝る前の工夫は、「夜更かしは身長に影響する?」の記事で紹介しています。

出典 [3] [4] [5]

体を動かす時間とは、どう関係する?

厚生労働省の身体活動・運動ガイドは、座りすぎは肥満や体力の低下、睡眠時間の減少などと関連していると説明しています。座っている時間全体より、画面の前で過ごす時間のほうが、健康との関係が強いことも示されているとしています。

同じガイドによると、学習以外でテレビやゲームの画面を見る時間が1日2時間以上の子の割合は、令和4年度の調査で、小学5年生の男子62%、女子54%、中学2年生の男子73%、女子70%でした。

一方で、読書や宿題など、座って過ごす時間がすべてよくないわけではないとしています。減らしたいのは、余暇に画面を見て過ごす時間です。

厚生労働省の身体活動・運動ガイドは、子どもについて、体を動かす時間の長さにかかわらず、余暇に画面を見る時間を短くして、座りすぎないようにすることを勧めています。スポーツをしている子でも、帰宅後の画面の時間が長くなっていないか見直してみましょう。

出典 [4]

画面の時間は、心の健康とも関係がある?

厚生労働省の身体活動・運動ガイドは、長い時間テレビを見たりゲームをしたりすることが、好ましくない心の健康や社会的な行動の指標と関連していると報告されていることを紹介しています。

同じガイドは、身体活動が、考える力や心の健康を高めることにも役立つとしています。画面の時間を減らすだけでなく、外遊びや体を動かす時間を増やすことが、心と体の両方の健康につながります。

体を動かす時間が少ない子については、何もしないより少しでも体を動かすことが健康につながるとし、少しの活動から始めて、だんだん増やしていくよう勧めています。

保護者には、子どもが楽しく、年齢と能力に合ったいろいろな活動に参加できるよう、安全な機会をつくることが求められています。

出典 [4]

家庭のルールは、どう決めればいい?

こども家庭庁の同じ調査では、0〜9歳の子どもの保護者の81.6%が、インターネットの使い方について家庭のルールを決めていると回答していました。一方で、学校が上がるにつれて「ルールを決めていない」という回答が増え、子どもと保護者でルールがあるかどうかの受け止め方の差も広がる傾向がありました。

ルールは、大人が一方的に決めるより、子どもと一緒に話し合って決めるほうが守りやすくなります。たとえば、寝る何分前に使うのをやめるか、機器をどこに置いて寝るか、休日はどうするかなどを具体的に決めておきましょう。

こども家庭庁の同じ調査では、スマホを使う10〜17歳の子の保護者の84.6%が、何らかの方法で子どものネット利用を管理していると答えていました。多かった取り組みは、フィルタリング(45.8%)、対象年齢に合ったサービスやアプリを使わせる(39.2%)、使ってよい時間や場所を決める(37.2%)でした。

睡眠ガイドは、小学生以降は、早起きの習慣を保ったうえで、勧められている睡眠時間から逆算して寝る時刻を決めることを勧めています。画面を見る時間のルールも、まず寝る時刻を決め、そこから逆算して「何時まで使うか」を決めると考えやすくなります。

大人が寝室でスマホを見ている姿も、子どもは見ています。家族みんなで同じルールを守ると、子どもも続けやすくなります。

出典 [2] [3]

相談したほうがいいのは、どんなとき?

夜遅くまでやめられず、朝起きられない日が続く、学校に行けない日が増えたといった場合は、睡眠のリズムが大きく崩れていることがあります。家庭だけで抱えず、小児科やかかりつけの医師に相談しましょう。

身長の伸びが気になるときは、スマホの時間を減らして様子を見るだけでなく、これまでの伸び方を記録で確かめることが大切です。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [6]

スマホ・ゲームと身長についてよくある質問

Q. 学校のタブレットで勉強している時間も、減らしたほうがよいですか?

A. 身体活動・運動ガイドは、余暇の画面の時間が長くならないよう心がけることを勧めています。勉強の時間を削るより、娯楽の時間と寝る前の使い方を見直しましょう。

Q. ブルーライトをカットする設定にすれば、夜に使っても大丈夫ですか?

A. 画面の明るさを落とすことは工夫の一つですが、睡眠ガイドは、機器を寝室に持ち込まないことを勧めています。寝る前は画面から離れる時間をつくりましょう。

Q. 小さい子に動画を見せる時間が長くなっています。

A. 0〜9歳でも平均で2時間を超える利用があると報告されています。見る時間と場所を決め、外遊びなど体を動かす時間もつくりましょう。

出典 [4] [3] [2]

まとめ

スマホやゲームそのものが身長を止めることを示したものは見当たりませんが、使い方によっては睡眠や体を動かす時間が削られます。寝る前の使い方と置き場所を家族で決め、身長の伸び方は記録で確かめましょう。

出典 [3] [4]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 日本小児内分泌学会「低身長」
  2. こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」(PDF、令和7年3月)
  3. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(PDF)
  4. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(PDF)
  5. 厚生労働省 e-ヘルスネット「ノンレム睡眠」
  6. ノビケア「お問い合わせ」